暖かい家に住みたくて古い家を建替え
寒い冬の到来が初めて楽しみになりました

築約50年の寒い母屋の建て替えを決意

樹齢400年もの桜の木をはじめ、先祖代々大切に受け継がれてきた大小の草木と歴史漂う苔むす岩、季節の草花が彩を添える300坪以上の広い庭。リビング・ダイニングの大きな窓から、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々に表情を変える庭の眺めをゆっくり楽しめるお住まいがこの9月に完成しました。

「築約50年の母屋は外観を見るとまだまだ使えそうでしたが、部屋が寒かったんです。冬はストーブを焚けば部屋は暖まりますが、一歩部屋を出ると寒かったんです。母親の健康のために、私たちの健康のためにも、暖かい家に住みたいと思っていました。これから先も健康で安心して暮らせる家を建てたいと思いながら、なかなかタイミングが合わなくて。二人とも仕事を辞めて数年、これ以上待っていては、建て替える気力がなくなるかもしれないと思い、決めました」

パッシブ換気を導入している
建築会社に頼みたい

暖かい家を建てるにはどうしたらいいのか、ご主人は建築関係の本を何十冊も読んで、「パッシブ換気」を知りました。

床下に設置した放熱器で温めた空気が穴(ガラリ)から自然の空気とともにゆっくり上昇して家中をくまなく巡りながら、汚れた空気を天井の煙突から家の外に出す、自然の力を活用したパッシブ換気。「なるほど、理にかなった仕組みだと思いました。しかも、機械に頼らないから壊れる部分もなく、ランニングコストが安く、経済的だと分かりました。そこで、パッシブ換気を導入している建築会社はどこなのかと調べてみると、北海道には多くありましたが宮城県では、鈴木環境建設さんが採用していると知り、問い合わせました」

Yさんご夫妻は、石巻市にある鈴木環境建設のショールームを訪問。「鈴木社長は人当たりが良く、説明は分かりやすかったので、自分で本を読んだりしてぼんやりと見えていたものが明確になりました」と話しています。その後、完成した住宅の見学会にも4、5回足を運んで、暖かく住み心地が良さそうだと実感しました。

「UA値、C値、Q値といった断熱性、気密性を裏付ける数値がありますが、モデルハウス以外のデータを測定して発表している建築会社は意外に少なかったんです。鈴木環境建設さんは、実際に建てた家の数値を1棟1棟測定してデータをとっていて、先進的な取り組みにも一生懸命で信頼できました」。こうしてYさんご夫妻は、鈴木環境建設に建築を依頼することを決めました。

夫婦の希望を叶えた、
暮らしを楽しむ間取り

Yさんご夫妻は、これから階段を上るのが大変になるだろうと、1階で生活が完結する間取りの平屋を希望しました。

広いリビング・ダイニングは天井が高く、無垢材の床と梁、柱、手づくりの収納が印象的です。南側には大きな窓と縁側があり、明るい日差しが部屋の奥まで届き、明るく陽だまりの中にいるよう。

リビング・ダイニングの一角にはお孫さんが遊びに来たときにお昼寝ができる小上がりの和室を設け、下部は収納スペースを確保。奥さまのために、掘りごたつ式の書斎コーナーもつくりました。リビング・ダイニング全体を見渡せる開放的な対面式キッチンも奥さまのご希望です。

「以前使っていた独立型のキッチンは孤立感があり、テレビを見たり家族と一緒に過ごせるキッチンで料理をしたいと思っていました。まだのんびり書斎に座る時間はありませんが、小上がりの畳に座って、のんびり外を眺めることができます。この間は部屋を暗くしてお月見をしましたが、そんなふうに季節を感じながら暮らしたいですね」と奥さま。
60の手習いで始めた電子ピアノを置く場所がほしかったご主人は、約3畳の書斎(洋室)をつくり、ピアノの練習や映画鑑賞、パソコンなど、好きなことを楽しんでいます。

家族が身近にいることが感じられるコンパクトな平屋に、Yさんご夫妻が希望すること、趣味ややりたいことを全部盛り込んだ住まいになりました。

暖房なしで秋も半袖で過ごせる
暖かさに感激

玄関には、インテリアのアクセントにもなる赤いパネルヒーターを設置。玄関に入ってすぐ手を洗える洗面台、手を使わず自動的に扉が開閉するトイレ、ランドリースペース兼用の洗面室、リビング・ダイニング・キッチンと回遊できる動線にしたのは、動きやすさと同時に、家中に空気が回るようにという配慮からでした。

「毎日気温と湿度を見るのが日課になりましたが、間違いなく暖かい家です。このところ急に寒くなりましたが、この間までは半袖のTシャツ、ショートパンツで過ごしていました。まだ暖房はつけていませんが、家の中は暖かく外に出ると寒いんです」と話すご主人。

去年までの同じ時期にはストーブに灯油を給油することが面倒だったそうですが、念願の「夏涼しく冬は暖かい家」が叶ったことが何より良かったと話しています。「これからの家は省エネや地球環境のことも考えないと」と太陽光発電システムも採用しました。

「親戚を20人くらい招いて新居のお披露目をしたときに、『今の家はすごい。お母さんもいい家に住めるようになって良かったね』と言われましたが「もっと寒い時期に来てもらったら、さらに良さが分かったかもしれないですね」とご主人。

「寒くなるのが待ち遠しい冬なんて、今までありませんでしたが、今年はどんなに快適か、今から楽しみです」と笑みを浮かべる奥さま。厳寒の冬の先には草花が芽吹き、快適な室内から満開の八重桜を愛でる春が待っています。

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