家計は“小”、ゆとりは“大”

老後まで安心の住まいとは

宮城県石巻市・Gさん宅
家族構成/夫婦60代

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明るく開放的な吹き抜けのダイニング。上部はロフト。ロフト内の窓や吹き抜けの高窓は、採光としてだけでなく換気口としての役割も果たす

 寒い冬も暖かく暮らせる家を希望していたGさん。性能にこだわるなら、と知人に紹介されたのが鈴木環境建設でした。「なんといっても決め手は断熱性能です。北海道レベルの仕様にも詳しかったし、Q値については検討したどのハウスメーカーよりも優れていました。それでいて費用も高くない。『同じ価格でこの性能は出せない』と他社から言われたほどなんですよ」。
 新居はシニア世代のご夫妻らしい平屋感覚のプランで、子どもや孫、友人やご近所さんなど来客が多いことから、部屋数も広さもゆったり確保しました。広さに対して暖房機器が少ないこの住宅は、約57坪の面積にもかかわらず、総カロリーでは一般住宅のおよそ30坪分しか、温水パネルヒーターを設置していません。性能を上げれば、それだけ設備も少なく済み、ランニングコストもかからないのです。夏の冷房もエアコンはほぼ不要、梅雨時期の除湿運転だけで十分な程です。その大きなファクターとなっているのがパッシブ設計。庇による陽射しのコントロールや、窓や換気口の配置を工夫して自然な風の流れをつくるなど、エアコンに頼らない暮らしを実現しました。
 その結果、電気代は真冬でも月1万円弱、夏は数千円程度。太陽光発電で創エネしているため実質的負担はごくわずかです。「私たちの年齢になると、目先の建築費より将来の家計のほうが心配になるけれど、この家は光熱費がストレスにならないし、むしろ暮らしにゆとりができました。これが一番のメリットかも」と奥さん。快適性はもちろん心の余裕という面でも、高性能住宅の魅力を大いに実感しています。

■建築データ
構造規模/木造(在来工法)・2階建て
延床面積/189.95㎡(約57坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板AT葺、外壁/サイディング、建具/玄関ドア:断熱ドア、窓:樹脂サッシ(Low-E・トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ブラックチェリー無垢材、壁/ビニールクロス、天井/ビニールクロス 一部板張
<断熱仕様 充填断熱+外張断熱+付加断熱> 基礎/XPS-AT100㎜、壁/ウレタンボード50㎜+高性能グラスウール16kg105㎜+高性能グラスウール16kg50㎜、屋根/高性能グラスウール16kg120㎜+120㎜+105㎜
<暖房方式> 温水パネルヒーターによるセントラルヒーティング
<設備仕様> 冷房方式/エアコン、換気方式/第1種換気、給湯方式/エコキュート、太陽光発電/5.5kW搭載

■工事期間
平成26年7月〜12月(約5ヵ月)

02 キッチンから見る。和室を含め22畳大のおおらかな空間を自然の風が通り抜け、エアコン不要の心地よさ
01 リビングは開口部から部屋の奥に向かって空間が広がる設計。窓下に温水パネルヒーターを設置して冬の冷気流をカット
04 広々とした玄関ホール。以前の家ではよくペット臭を指摘されていたというが、現在は皆無。「換気がしっかりしていると違いますね」と奥さん
05 1階とロフトが吹き抜けを介してつながっているため、1階からロフト北側にある窓へと風が通り抜ける
06 性能を高め家全体を暖めるので、北側居室も寒さ知らず。手持ちの箪笥をビルトインしたスッキリ空間もポイント
07(サムネ) 南面ワイドな間取りのGさん宅。広い前庭と玄関アプローチを備えたゆったりとしたプラン。屋根には太陽光パネルも搭載
08 窓は断熱性に優れた高性能トリプルガラス樹脂サッシ、玄関には木製断熱ドアを採用